今回の授業では、7月17日に吉祥寺シアターで開催する第2期生成果発表会『い場所 いる場所 いきる場所』の企画説明会を行った。
成果発表会当日のアフタートークにご登壇いただくドラマトゥルクの長島確さん、そしてNPO法人ペピータ理事長の酒井陽子さんがご参加くださり、学生の企画説明にフィードバックをいただいた。
企画説明の場を開くにあたって、発表者は直前まで修正や表現の統一を行なったほか、他のコース生も説明の場の準備やカメラのセッティングなどを行なった。
企画説明会の冒頭では、今年度の企画概要や『い場所 いる場所 いきる場所』というタイトルに込めた思いなどを説明した。
次に広報班、撮影班、シアター班の順で、それぞれの班がこれまでの活動の報告や制作したものを発表した。
その後、長島さんと酒井さんに各班の活動報告に対するフィードバックをいただいた。
休憩をはさんだ後、プロジェクト班から成果発表会の公開ワークショップについて、企画構想が提示された。
そして、長島さんと酒井さんからプロジェクト班の企画構想に対するフィードバックをいただき、企画説明会は終了した。
今回の企画説明会であがった大きな懸念は、一つの空間にさまざまな「いかた」を混在させる公開ワークショップの企画構想は、障害のあるペピータくらぶの利用者の皆様へ、不安や恐怖を感じさせてしまう可能性があるということだ。
成果発表会当日に行う公開ワークショップの動きは、これまでペピータスタジオで取り組んできたものと変わりはない。
しかし、普段と違う環境に身を置くことの危険性を考慮せずには、今回のプロジェクトに参加すること自体が厳しいという状況にあると酒井さんにはご指摘をいただいた。
企画説明会を通して改めて「障害とアート」について考え直す必要があるように感じた。
今回お二方からいただいたフィードバックを受け止め、残りの約1ヶ月で本番に向けて心を新たに誠実に取り組んでいきたい。