今回ペピータくらぶの見学には、プロジェクト班と、撮影班、広報班、シアター班から各一名が参加した。
まず、ペピータくらぶの酒井さん、パフォーマンス・アーティストの大西さん、槇原先生と共に全体で反省点や連絡事項などを共有し、スケジュール管理やプロジェクトの進め方についてのアドバイスや指摘をいただいた。
学生としてではなくプロジェクトに携わる一人として来ているのだと改めて自覚し、各班気を引き締められた。
次に、大西さんの身体を用いたパフォーマンスを体験した。
まずはアイスブレイクのような形で大西さん、ペピータくらぶの利用者の方とゲームを行った。
全員が輪になって座り、「ハイ・ロー・ヨ」のリズムに合わせた動きで輪の中の人を指名していき、当てられた人がそれをまた繰り返すというものだった。
誰かを指名することでコミュニケーションが生まれ、動きと声を出すことによって場の空気が和んだ。
次に、ペピータくらぶのスタジオ内を大西さんの指示で音楽に合わせたリズムで歩いたり、前を歩く人の真似をしながら歩いたりした。
このことによって、日常的な「歩く」という動作でも何かを表現できるのだと体感できた。
また、すれ違った人とハイタッチをしたりゆっくり手を合わせたりと思い思いの形で「手の挨拶」をした。
初めて行う人は遠慮がちであったが、利用者の方同士や慣れている人は勢いがよかったりと手の動きにも距離感が表れていた。
最後に、「手の会話」を行った。
これは2人1組になって言葉は発さずに自由な手の動きだけを用いてコミュニケーションをとるというものだった。
激しく手の動きの掛け合いをするペア、お互いの動きを探りながら緩やかにコミュニケーションを行うペアなど様々な形で会話をしていた。
手の会話を行った後はペアで感想を話した。
スタジオでの活動が終了したあとは、学生と大西さんで振り返りを行い、印象に残っていることや自身で消化しきれなかったことなどを共有した。
酒井さんからもコメントをいただいた。
この見学により、障害者の方との向き合い方について実感をもって改めて考え、そこで構築される新たなコミュニケーションのかたちとはどのようなものか体験することができた。
この経験をプロジェクトの企画やテーマの考え方に活かしていきたい。
広報班の残りのメンバーは、コース室でそれぞれの担当する作業に取り組んだ。
記録集の担当者は、デザインやレイアウト構成を確定し、内容の執筆に取り組んだ。
今回は成蹊アートプロジェクト2022の概要と、1期生へのインタビュー内容を確認し、下書きまで完成させた。
次回以降は今期プロジェクトの、確定している範囲での活動記録を作成し、班ごとの活動をとめていきたいと考えている。
デザイン担当とSNS担当は、コースのSNSに投稿する画像と文章をそれぞれ仕上げる作業を行なった。
デザイン担当は、Instagramに投稿する画像を作成した。
現在は、一人がデザインを考え、もう一人がIllustratorを使って形にするという作業形態をとっている。
二人の考えが一致すると、作業スピードがぐんと上がり、作業に楽しさが伴う。
今後は、次回の成果発表に向けて、今までの活動を発表資料にまとめていく。